夜間飛行

 着陸(ランディング)か離陸(テイクオフ)か。ユーチューブで見てもランディング(着陸)ファンが多いのがわかる。減速しながら機体を平行に保ち、目標地点に降りる。船も同じで着岸はいつでも緊張する。減速するということは制御力を手放すということ。自転車でもスピードを上げれば安定度は増すが、落とせばぐらつくのと同じだ。そして風との戦いが始まる。航空機の場合、パイロットはマニュアルモードに戻し、風を自ら感じながら機体をまっすぐに立て直そうとする。ユーチューブでランディングの動作を見ても、パイロットが激しく左右に操縦かんを動かしているのに感動を覚える。悪天候の折、航空機が着陸したことを感じた乗客から拍手が起こるのはよくある光景である。しかし、ランディングよりもファンが多いと思えるのがゴーアラウンド(やり直し)だ。着陸をやり直すこと自体、失敗には違いないのだが、一瞬の判断で、スロットルを全開し、失速による墜落を防ぎテイクオフすることは、大変、勇気と技量を要することだからだ。パイロットも、眼前に目標地点がせまった場合、強行着陸をしたい気持ちが勝るという。ファンが多いのはそんなパイロットの瞬時の判断に思いをはせ、勇気と決断に拍手を送りたくなるからだろう。

 話は変わるがサンテグジュベリに「夜間飛行」という小説がある。悪天候の中、どこにも降り立つ空港を見つけられなかった航空郵便のパイロットが、使命感だけに支えながら、1人夜間飛行を続けていく。視点は地上で待つ人たちなのであるが、燃料が切れた頃がクライマックス。もう彼はどこにもいないだろうと。

 私も、もうテイクオフを夢見る年でもなくなった。ランディングでもゴーアラウンドでもない。暗闇に光る緑の計器を見ながら、目標地を持たず、ただ飛んでいたいなと思うようになってきた。趣味で小さな船に1人で乗っている。家族は心配するが、実際にそんなシチュエーションに恵まれるかもしれない。

 ところでこのブログ更新日はエイプリルフール。社員は必ずギャグを書けと言う。ごめん、シリアスな話題なのでギャグは書けない。でもこれだけは言える「三井生命は大樹生命」。何度でも言える!(出展:戸田恵梨香CM)   

 個人・法人のマネープランに関するお悩みごとはエルセイフティにご相談ください。(岡本)

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